補聴器って。・・・その1

2018年08月12日

高価な商品の割に解らないことが多すぎて購入に踏み切れません


そんなお悩みをお持ちの方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。使用してみたいけど、値段や使い方を聞きに行くだけで、高額な補聴器を買わされちゃったらどうしよう・・・。

そんなお客様のもやもやしたイメージを少しでも軽くできたらと思いまして、今回、こちらのホームページを作りました。

よろしかったらお気軽に読んでみてくださいね。




① おじいちゃんが最近、補聴器の購入を考えていると言っていたので、カタログを取り寄せてみると随分高価な機器だということがわかった。でもその補聴器を耳につける(装用)と本当に劇的に難聴が改善するのかな。 確かにテレビの音はうるさいくらいだし・・・。


② おじいちゃんは資料を集めて検討するなんて難しいから私が代わりに調べておいて、それからおじいちゃんに教えてあげよう。でもお店の人に聞いても都合のよいことばかり説明されるかもしれないので心配だ。


③ おじいちゃんの知り合いがデイサービスで一緒になっておじいちゃんに教えてくれたらしい。どうも雑音ばかりが気になって使いこなせていないということだった。 高価な機器なのに雑音ばかりってどうなってるんだろう。 金額が金額なだけに失敗したくないし、しばらくの間レンタルで使ってみてから購入できたら安全なのに。そんなサービスのあるお店はあるのかな。


④ そもそも難聴って、病院に行かなくていいの?。 いきなり補聴器買ってあとで耳鼻科の先生に怒られたりしたら嫌だし、それって補聴器の販売店で聞いてもアドバイスしてくれるんだろうか。





上に記載しましたご心配な点をまとめますね。

① 難聴は補聴器で劇的に改善するのだろうか?

 お店の方は親切に良心的に説明してくれるだろうか?

③ 雑音ダラケだったらどうしよう?

④ まずは病院に行くべきなのかな?




上記の不安は皆様、感じておられることですね。

出来る限り誠実にお答えしていこうと思います。現在、公益財団法人テクノエイド協会の「認定補聴器技能者」の養成事業の勉強中でもありますので、可能な範囲でテキストの内容に沿うようなお客様保護の基本理念からお話ししていきましょう。

難しいお話ではありませんので、是非、皆様お気軽に読み進めてくださいませ。





④ 順番が前後してしまい大変申し訳ございません。 まずは「病院に行くべきか?」について、書いてみたいと思います。 


補聴器のご購入の前に・・・

実は日本中どちらの補聴器販売店でも、お客様が聴力の低下でお悩みの場合、まずは耳鼻科の病院(クリニックなども)での診察をお勧めすることが望ましいとされております。

またそのための8項目の基準というものがありますのでご紹介します。 


① 耳の手術を受けられたご経験がある場合。

② 最近3カ月以内に、耳漏の症状があるとのご申告があった場合

③ 最近2カ月以内に聴力の低下がはっきりと自覚しておられる場合。

④ 最近1カ月以内に急に耳鳴りが大きくなったとのご申告があった場合

⑤ 耳穴(耳掻きでお掃除できるあたりから、正確には鼓膜まで)に痛みやかゆみがある。

⑥ 耳垢が多く溜まっている場合。(溜まってるかどうかは販売店でも見ることができま  す。 ただ耳垢の除去(お掃除)は医療行為にあたりますため、ご自身でお掃除していただくか、病院でお掃除していただくことになります。)

⑦ 聴力測定の結果、平均聴力の左右差が25dB(デシベル)以上ある場合。

⑧ 聴力測定の結果、500Hz、1000Hz、2000Hz(ヘルツ)の聴力の測定後で、気導測定値と骨導測定値の差が20dB(デシベル)以上ある場合。


基本的にこの8項目にお客様が該当する場合、耳鼻科の診察をお勧めすることが望ましいとされております。

また下記にその他の注意事項を記載しておきますのでご参考にされてください。


その他、確認事項


① 補聴器の公的支援や助成制度について説明を希望される方はお申し出ください。

② 販売店では、医療機関で行うような診察や検査や診断は行えません。販売店では、補聴器適合のための観察や測定を行います。

③ 心臓の病気、脳梗塞、血栓症などの治療で薬を内服している場合は、出血しやすくなっていないか、耳の悪い皮膚をこすっても心配ないか、医師に相談してください。

④ 販売店では耳鳴りの治療はできません。補聴器相談医の指示がなければ耳鳴りの治療を目的とした補聴器の販売はいたしません。

⑤ 販売店では認知症の診断や治療はできません。認知症の予防、治療を目的とした補聴器の販売はできません。

⑥ 販売店では耳の手術を受けたことのある方の耳型採取はできません。


制定:平成8年5月 改定:平成29年12月

日本補聴器販売店協会・日本補聴器技能者協会


実は一言で難聴といいましても、原因は様々です。


伝音性難聴・・・音を伝達する外耳から中耳にかけて、どこかに障害があるために起こる難聴。

感音性難聴・・・音を感じる部分の内耳以降に何らかの障害がるために起こる難聴。

混合性難聴・・・上の二つの原因を併せ持つ障害があるために起こる難聴。


難聴の種類や原因・経緯はいろいろ多岐にわたりますが、医師の治療による聴力の改善が可能な場合が沢山ございます。

もちろんお医者様も神様ではございませんし、すべての難聴を治療だけで(補聴器の装用を必要とせず)解決できるかといいますと、そうではないと思います。 もしそうであるなら世の中に補聴器という機器は存在しませんね。


ただ難聴という悩みを持ったお客様(患者様)を、医学という裏付けをもってしっかりサポートしていただけるのは、やはりお医者様しかいらっしゃいません。



ですからまず「難聴かな?」と思ったら、私がお勧めするのは上記の8項目にあてはまらなくても、まずはお医者様の診察を受けて、アドバイスによってその後のお客様がどう解決していくのか(補聴器で聞こえの改善を目指すのか等)お決めいただくことが、一番安全な方法であると思います。





補聴器は大変、高価な機器だと思います。

お医者様のアドバイスのあとに購入されるかどうかお決めになられますことを、当店はおすすめいたします。



次に ① 難聴は補聴器で劇的に改善するのだろうか? について書いてみたいと思います。


これは少々難しいことなのですが、劇的に改善できるお客様もいらっしゃいますし、なかなか補聴器の音になじめず、断念されるお客様もいらっしゃいます。本当に個人差がございますため、一概にこうですよと断定することができません。

すべてではないですがいろいろなケースがありますのでご紹介しますね。


① 補聴器のご使用の経験をお持ちの方もいらっしゃいます。 なれておられるのですぐに最新の技術で作られた補聴器の音の良さに驚かれるお客様もいらっしゃいます。故障や寿命による買い替えのお客様であることが多いのですが、時々以前購入された補聴器はあまり使用しなかった、それは音が思ったような期待に添わなかったから。というお客様もいらっしゃいます。

そのような方も最新の補聴器の音には驚かれることが多いですね。


② 初めて補聴器という機器を耳につけるお客様は、やはり音に慣れておられないためか少々戸惑われるお客様も多くいらっしゃいます。 また聴力の測定時や販売店の店内、また病院の院内では一般に静かな環境です。しかし一般生活の中で補聴器を使ってみると世界がまったく違います。 「聞きたい音」と「聞きたくない音」が混在しているのがこの世界なので、コンサート会場のような「聞きたい音」だけが広がっている空間ではないことが、お客様を悩ませることになります。

しかし小さめの音から徐々に耳を慣らし、時間をかけて必要な聴力まで改善できることがほとんどです。 お悩みを諦めずまずは挑戦してみて、補聴器販売店のアドバイスも参考にしながら頑張ってみていただけますことをお勧めしています。





まったく違うお話ですが・・・


小さなお子様に自転車を買ってあげても、乗れるようになるためには練習が必要ですよね。 たまには転んで膝を擦りむいたりして泣いちゃうこともあります。

でも自転車に乗れるようになると楽しい世界が待っています。 遠くまで遊びにいったり風を感じながらビューンと漕いだり、自転車に乗れるようになると歩いていた時には感じられなかった新しい世界が広がっています。


補聴器も似た特徴をもっている素晴らしい機器です。


なかなか慣れないというお客様の声も以前は多くございましたが、最新のデジタル補聴器の性能の向上には目覚ましい進化を感じることができます。

勿論さまざまな価格帯がございますので、もっとも優れた機能を備えて実現した音を、驚くような低価格でとなりますと、まだまだそこまで低価格ではございません。 しかし10年前と同じ価格帯の商品の音質の向上は、きっとお試しいただく価値があると思います。



当店の取り組み

当店は2018年から補聴器の貸し出し用試聴器の期間を、基本期間2カ月、最長3カ月にいたします。

貸し出しに関しましては料金は一切かかりませんが、使用する電池をご購入いただくことになります。1パック(6粒入り)で850円(税込)です。純正の電池になりますので、こちらの電池のご使用をお願いします。

万が一、紛失されました場合には実費としまして料金が発生してしまいますので、その点だけご了承ください。

また2週間に一度の調整にご来店いただくことが条件となります。

最長3カ月で6回、調整に来ていただきます。これは大切なことで、お客様の安全なご使用の基本となります。 

もちろん3カ月使用しても無理にご購入をお勧めすることはございません。機器をご返却いただくだけで結構です。 また今後の業務に生かすためにも、使用感のご感想などは伺いますが、その点だけご協力くださいませ。



だいぶん長いページになってしまいました。

② お店の方は親切に良心的に説明してくれるだろうか?  と

③ 雑音ダラケだったらどうしよう?  は

次の「補聴器って。・・・その2」に書いていきますね。

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